カイシンノステミ

毎月100冊以上の漫画を読みながら発達障害でわちゃわちゃしています

【ネタバレ有り】"破れた小説の1ページ"をから想いを探す「サターンリターン」が最高すぎる件

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これまたトンデモナイ作品が登場しました。

重たくて切なくて美しい、個人的に無敵の作品です。

今回ご紹介するのはこちら!

「サターンリターン」でございます!

※多少のネタバレを含みますので、これから読む方はお気をつけ下さい!

「サターンリターン」あらすじ

Amazon サターンリターン (1) (ビッグコミックス)

『先生の白い嘘』鳥飼茜、衝撃最新作。

書けない小説家・加治理津子(かじりつこ)。
ある日、かつて最も心を許した男友達・アオイが夢に現れ、
理津子に問いかけた。

「それ ほんとうに お前の人生?」

電話の着信で目が覚めた理津子は、
アオイが自殺したことを知らされる。

昔輝いていた夢、現在の夫婦生活、大切な人の死…
目を背けていた“喪失”の人生が
動き始めるーー
引用:Amazon 

亡くなった想いを"破れた小説の1ページ"から探し出す「サターンリターン」 

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友人の中島との、こんな話がきっかけで主人公の加治ちゃんは小説を書くようになり、数年後、無事に女流小説家になることが出来た。

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が、最初の一昨目以降は作品が鳴かず飛ばずで、今や一緒に暮らしている「史くん」の専業主婦といってもおかしくない。

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愛されている・必要とされていることで、免罪符をもらいながら生きる日々。

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そんなある時

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小説家になるきっかけでもあった中島が「本当に」死んでしまう。

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死ぬ前に送られてきた手紙の中に入っていたのは、破られた自分の小説の1ページ。

中島のあまりに詩的な行動に耐えきれず、読まずに捨ててしまったあの手紙。

あの手紙にはどのページが入っていたのだろう?

中島が伝えようとしたことは、いったい何だったのだろうか。

惰性の常識をふるい落とし、本当に大事なものが動き出す。

「サターンリターン」は全員おかしい登場人物が、物語に深みを増していく

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はい!てな感じで偉そうに書きましたが、まず最初にこれだけ言わせて。

この漫画めちゃくちゃ面白いよ。

心がめちゃくちゃエグられるけどね。

メインテーマっぽい「破られた小説の1ページを追って気持ちをたしかめる」っていうのもすごく魅力的で素敵。

 

なんだけど、登場の面々がみなさんちょっと普通を装ってるけど普通じゃない。

そのおかげと言っちゃ何だけど、物語の深みがどんどん増して行くんですよ。

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主人公の加治ちゃん。

いたってまともそうだけど、メンヘラ気味で男性を不意に誘ってしまう魔性の女。

担当の既婚男性編集者の人生を激しく脱線させた経歴の持ち主。

お薬もよく飲んでます。

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加治ちゃんと一緒に住んでる史くん。

在宅ワークなので加治ちゃんにべったり。加治ちゃん大好き。

「加治ちゃんと子供を作るセックスがしたい」と、一見普通そうなサイコ発言をサラッとかませるナイスガイ。

加治ちゃんが外出するのをよく思っていない。今の所一番怖い。

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加治ちゃんの新しい担当編集の小出君。加治ちゃんの作品にベタボレ中。

真面目で爽やかそうな見た目と裏腹に、心の声はゲスの極み。

友人の死でマイっちゃってる加治ちゃんを 「やべ?コレ深堀りしてったら、また名作書けんじゃね?」という編集根性で焚付け、破れた小説の1ページ探しを始めさせる。

まわりの先輩編集の制止を押しきって、加治ちゃんにインファイトで接近し続ける猛者。絶対この後コイツ中心で話がこじれる。

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こんな一癖も二癖もあるメンツが中心に絡み合いながら、「本当に」死んでしまった中島くんの事に迫っていくと言うんだから、これはもう面白いに決まってる。

背負ってしまった重すぎる想いに押しつぶされ、一度目を背いてしまった加治ちゃん。

暴れて乱れ、間違いながら、もう一度友人の気持ちと向かい合う彼女の姿は、心臓が苦しくなるけど魅入ってしまう。

こういうシリアス系も大丈夫な人には、間違いなくおすすめの作品です!

「サターンリターン」まとめ

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いやー、このエグさとキツさはどっかで見覚えんだよなぁーと思ったら、作者の鳥飼氏は「先生の白い嘘」の鳥飼氏でしたか!


Amazon 先生の白い嘘(1) (モーニングコミックス)

そりゃー面白いわけですわ!

とにかくモチーフ・魅せ方・キャラクターと、どれを取っても一級品「サターンリターン」なので、こいつは読まないと損ですな。

最近、面白い新作漫画を読んでなかったから超嬉しかったなー。

こいういうのいいよね。魂削っちゃう系。

それでは!また! 

サターンリターン (1) (ビッグコミックス)

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